コマンドラインでImageMagickをいじっていると、オプションを忘れてしまいがちです．忘備録として以下にまとめます．
オプションの詳細はImageMagickを参考にして下さい．
使用 Version 7.0.8-44
2019.05.11
まずはバージョンを確認しましょう．
実行例|
Linux convert --version Windows magick --version |
画像のあるディレクトリに移動してください．LinuxならGUIで移動して，右クリックで端末を選ぶと早いです．例として，sample.epsという名前のeps画像をpng画像にコンバートします． 画像のプロパティで画像サイズが640×480だったとします．
コンバート実行例|
Linux convert sample.eps sample.png Windows magick convert sample.eps sample.png |
生成されるpng画像は最低解像度なので、ポスターに貼ると文字などがガタガタになります． そこで，画像サイズを倍にして解像度を上げてコンバートします．
コンバート実行例|
Linux convert sample.eps -resize 1280x96 -density 300 sample.png Windows magick convert sample.eps -resize 1280x96 -density 300 sample.png |
画像サイズは-resize 200%でも可能です．Linuxでコマンドが通らない場合、"convertでnot authorizedのエラーが出る"を参考にしてください．
動画ファイルだと可搬性に欠けるし、大事なタイミングで動かないこともあるので、パワーポイント用に複数枚の連番画像（sample001.png, sample002.png, sample003.png, ........）からgif動画を作ることがあります． -delayでフレーム間隔（数字×1/100 sec)、-loopで繰り返し回数(0で無限、1で1回)で制御できます．sample*.pngは*でワイルドカードになって連番ファイルを表します．gifのサイズが大きく、policy.xmlでメモリ容量増やしても 足りない場合は、ffmpegの使い方を参考にしてください。
実施例|
Linux convert -delay 10 -loop 0 sample*.png sample.gif Windows magick convert -delay 10 -loop 0 sample*.png sample.gif |
セキュリティの関係で、EPSだけでなくPSファイルも変換ができないように設定されるようです．両方修正が必要です．まずは変更するpolicy.xmlのコピーをとってから、修正しましょう．
修正実施例|
Linux cd /etc/ImageMagick-6/ sudo cp -p policy.xml policy.xml.bak sudo gedit policy.xml 修正前 policy domain="coder" rights="none" pattern="PS" / policy domain="coder" rights="none" pattern="EPS" / policy domain="coder" rights="none" pattern="PNG" / 修正後 policy domain="coder" rights="read|write" pattern="PS" / policy domain="coder" rights="read|write" pattern="EPS" / policy domain="coder" rights="read|write" pattern="PNG" / |
ImageJで複数枚画像を1枚のTiff画像にまとめてParaviewで読み込む際に、枚数が多いと処理が落ちてしまうことがあります。 以下のコマンドで処理します。
実施例|
Linux convert *.bmp -adjoin stack.tif Windows magick convert *.bmp -adjoin stack.tif |
パワーポイントでグループ化した図を選択し、右クリックで「図として保存」を選びsvg画像で保存します。下記コマンドでjpg画像に変換します。実施例では300 dpiで保存しています。 220 dpi以上の画像をWORDに貼り付ける際は、あらかじめファイル > オプション > 詳細設定 を開き、「イメージのサイズと画質」で、ファイル内のイメージを圧縮しないを選択します。
実施例|
Linux convert -density 300 -units PixelsPerInch sample.svg sample.jpg Windows magick -density 300 -units PixelsPerInch sample.svg sample.jpg |
Enhanced Metafile Format (emf)画像をgnuplot等で出力します。下記コマンドでtiff画像に変換します。実施例では300 dpiで保存しています。 220 dpi以上の画像をWORDに貼り付ける際は、あらかじめファイル > オプション > 詳細設定 を開き、「イメージのサイズと画質」で、ファイル内のイメージを圧縮しないを選択します。
実施例|
Linux convert -density 300 -units PixelsPerInch sample.emf sample.tiff Windows magick -density 300 -units PixelsPerInch sample.emf sample.tiff |
下記コマンドで、撮影した連番画像のbmpをgnuplotの背景に用いるためpngに一括変換します。
実施例|
Linux mogrify -format png *.bmp Windows magick mogrify -format png *.bmp |
下記コマンドで、連番画像を一括リサイズします。
実施例|
Linux mogrify -resize 320x320 *.jpeg Windows magick mogrify -resize 320x320 *.jpeg |